セイボリー

●英名:Savory
●和漢名:きだちはっか(木立薄荷)
●学名:Satureia hortensis L.
●科名:シソ科の一年生草本
●原産地:地中海沿岸
●主産地:フランス、スペイン、アメリカ、ユーゴスラビア、ドイツ

 セイボリーの原産は地中海沿岸で、シソ科の一年草である。豆料理によく使われることから、ヨーロッパでは「豆のハーブ」と呼ばれており、古くから親しまれている。外見はローズマリーとよく似ている。

セイボリーの品種

 セイボリーは、一年草のサマーセイボリーと、多年草のウィンターセイボリーとに大別される。

■サマーセイボリー…主産地はフランス、スペイン、モロッコなど。草丈は10〜60cm。茎は淡紫色で、薄く綿毛で覆われている。芳香性に富む。
■ウィンターセイボリー…主産地はドイツ、ハンガリー、ロシア、ユーゴスラビア、オーストラリアなど。低木で丈が1.5mにもなる。

 サマーセイボリー、ウィンターセイボリーともに、古代ギリシア・ローマ時代から栽培されていた。スパイスとしては、サマーセイボリーの方が芳香性に富むため、広く利用されており評価も高い。

セイボリーの香味と利用法

■セイボリーの葉には、独特の強い芳香とペパーに似た辛味感、そしてほろ苦さがある。香味感はサマーセイボリーの方が穏やかである。
■「豆のハーブ」と言われるだけあって、ヨーロッパでは、あらゆる豆料理にセイボリーが使われている。
■若葉は、料理の飾り付けに利用される。そのままもしくは刻んで、スープやソーセージなどに添える。セイボリーのピリッと感が食欲をそそる。
■セイボリーには肉類の臭み消しの効果がある。乾燥したセイボリーと他のハーブをブレンドして利用すると、より効果的である。
■生もしくは乾燥した葉を漬け込んで作ったビネガーは、マヨネーズやドレッシングなどに利用するとよい。

セイボリーの薬効

 下痢、呼吸器疾患、発汗、消化促進、利尿、リウマチ、神経疲労、冷え性などに効果があるとされる。

セイボリーの栽培

 下記は、サマーセイボリーの栽培法である。サマーセイボリーは気候への適応性があるため、栽培は比較的簡単である。

■温暖で、日当たりおよび水はけがよい場所を好む。
■種子を4月頃にまく。2〜3カ月ほどで開花するため、その間の若葉を収穫する。開花直前の若葉が最も芳香が強い。
■乾燥させる場合は、収穫後に陰干しをし、乾燥後は密閉容器に入れて保存する。